当院の特徴
《当院での『50才代の腱板炎』+『腱板炎は横に寝ることが毒である』説のメリット》
(1)腕が挙がらなくなること(拘縮)を防げる。下記の症状の移行を回避できる。
      痛みの時期(疼痛期)×腕が挙がらなくなる時期(拘縮期)回復する時期(寛解期)
                   【移行を回避】            【期間の短縮】
(2)既に腕が挙がらなくなっている人は、拘縮期と寛解期を短くできる。

治療の基本
(1)痛みの時期
 @『50才代の腱板炎』⇒腱板での炎症のため、痛みのある時は冷やす。局所は冷やし、周りは保温する。
   湿布は気持ちが良ければ、冷やしても温めてもどちらでも良い。」と言う説は、間違いである。
    強い痛みの時はアイシングがよい。20分前後、間隔を開けて、痛みが下がるまで数回行う。
    冷湿布を励行する。
 A患部を押したり、揉んだりしない。
    素人療法は怪我の元です。
    自分で傷(炎症)を強く、大きくしています。自分で、治りにくくしています。
 B『腱板炎は横に寝ることが毒である。五十肩は夜、作られる。』
              ↓
    炎症をおこし、むくんだ腱板の安静に努める=腱板炎にとって横に寝ることは安静でない
              ↓
   横に寝る姿勢が重要である。
     患側の肩を下にすることは厳禁。痛みが無くても治るまで患側を下にしない。
     抱き枕、肩敷き(肩の下にバスタオルなどを敷き、腕の外旋を防ぐ)などで工夫する。
     腕の外旋では、腱板が引き伸ばされた状態であり、トンネルの屋根に圧迫を受けやすくなる。 

 C昼間、起きているうちに治してしまう
            ↓
   痛みを軽くしてから、振り子体操の励行。(但し、ゴドマン式は逆効果、下記を参照)
     腱板の炎症は、関節の炎症よりも、痛みや腫れを引かし易いはずである。
     (関節には、滑膜や関節軟骨があり、腫れる反応が強い。)
     腱板では、血管が少し多い(動静脈吻合部)だけで、関節に比べ、腫れの反応が弱い。
   振り子体操を、適時に、適切に行うことで、夜間痛を減らすことができる。
     夜、横に寝ることが毒で無くなり、夜寝ることが薬と変わり、日に日に軽快する。
 D肩関節炎(第1肩関節の炎症)は、腱板炎(第2肩関節)の治療よりも優先される
    両者が伴っている時は、肩関節の処置が先であるため、安静とアイシングが優先される。
    振り子体操は中断か、慎重に行う。
 E関係した筋肉の疲労をとる
    これはすべての治療の基本です。
    東洋医学(特に鍼灸、指圧)では基本中の基本です。
   
   筋肉での疲労の蓄積(筋肉と腱は親子関係、筋肉が親)
          ↓
   筋肉での働きの低下(伸び縮みする柔軟性の低下=こり、筋肉の拘縮)
          ↓
   筋肉の拘縮に、腱の疲労が加算+外傷(強い、繰り返された)+加令性変化
          ↓
     発症、そして進行し増悪
  筋肉の疲労をとることは、発症を防ぎ、進行を止め、早く、確実に治していくことの基本です

(2)拘縮期、寛解期の治療
 @振り子体操に励むことである。
    ゴルフをする人ならば、短いアプローチが丁度良い。
    縮んでいる腱板を、薄皮を剥ぐように、僅かずつ伸ばしてあげている、という意識が必要である。
 A日常での腕の動作では、肩が痛む動作は避けなければならない。
    服の着脱、洗濯干し、上棚の物の上げ下ろし、全てに痛みが生じない工夫が必要である。
    治ろうとしている腱板を、自分で傷つけ、治りを遅くしていることである。

(3)振り子体操とは
 @アイロン体操ともよばれている。
    アイロン(軽い鉄アレイのほうが良い)を、中指、薬指、小指で握る。
    (親指と人差し指は摘む動作であり、不的確→不必要な力が入る。遠心力がつきにくい)
    起立の姿勢、または上半身をごくわずか前傾させる。(ゴドマン式アイロン体操との相違点)
    肩を支点として、腕と肩の力を抜いた状態で、アイロンを振り子の重りとして、左右に振る。大きく振る必要はない。
    前後や地面に円を描くように回すのも良い。肩を内旋、外旋させるのがもっとも良い。
  コツは、アイロンや鉄アレイ(握りコブシと腕の重さだけでも良い)の重さ感覚+重力+遠心力により、
  縮んだ腱板を僅かずつ伸ばしてあげることである。
    腱板が、一週間で、1o伸びれば上出来かも知れない。
    しかし、5o伸びれば肩は普通に挙がるはずである。

 A痛みの出る肩の体操は避ける。
    肩関節包と腱板の炎症を再燃させるだけです。